食中毒の種類で自然毒食中毒や化学物質食中毒、寄生虫食中毒とは?

食中毒という言葉は、暑くなる季節によく聞かれると思います。

食中毒になる原因として細菌とウィルスがほとんどを占められていて、自然毒や化学物質、寄生虫による毒はあまり聞かれないような感じです。

しかし、実際に自然毒や化学物質、寄生虫によって食中毒になっている人もいます。

あなたは大丈夫と思っていても、いつ襲い掛かってくるかわかりません。

今後、注意することも考えて読んでいただけるとありがたいです。

スポンサードリンク

食中毒の種類で自然毒食中毒とは?


自然毒食中毒は、簡単に言いますと、
動物や植物がもっている毒のことを表わします。

そして、毒をもっている動物や植物
を食べることによっておこる食中毒を
自然毒食中毒と言われるものです。

自然毒食中毒には「動物性」と「植物性」に
分けられていて、猛毒なものまでありますので
注意が必要になります。

動物性の食中毒

動物性食中毒で動物と書かれていますが、
生物全てにあてはまっています。

ですので、よく知られているフグや
貝の毒も動物性食中毒になります。

フグの毒は、テトロドトキシンと
言われる毒になり、主に、肝臓や卵巣、内臓
などにあって神経毒になります。

また、フグの種類によって毒をもっている部分に
違いがありますし、季節によっても毒の強さが
違っていて、12月~6月の産卵期が
一番強い猛毒の状態になります。

そして、テトロドトキシンは、強力な毒で、
青酸カリの約1,000倍あると言われていますし、
約1グラムでも500人ぐらいの人が
亡くなってしまうと言われています。

フグの毒を食べてしまった場合、
約20分~1時間ぐらいで口や舌などがしびれ、
腹痛や嘔吐、頭痛、そして、話すことが難しくなり、
呼吸ができなくなり、最悪の場合には死亡してしまいます。

もちろん、フグの調理師免許をもっている料理人が
さばいたフグでしたら、どの部分が毒なのかを
見極めていますので、そういったことは起こりません。

しかし、釣り人が釣ったフグを持ち帰って、
自己流でさばいたフグを食べてしまい、
毒によって亡くなってしまう場合もありますので、
フグの毒には特に注意してください。

貝類の毒は、サキシトキシンや
ゴニオトキシンと呼ばれる神経毒になります。

フグの毒にあるテトロドトキシンと
同様の強さをもつ毒になります。

貝では、ホタテやカキ、アサリなど
二枚貝が毒をもっていると言われています。

しかし、ホタテやカキ、アサリでも
毒をもっていない貝もいます。

それは、貝が海中で生息しているときに、
有害なプランクトンを含んだかによります。

有害なプランクトンを含んだ貝は、
吐き出さずに蓄積させています。

そして、毒をもった貝を食べた人間が
約30分後に手足がしびれてきて、
下痢や嘔吐、めまいになり、
そして話すことも難しくなり、呼吸ができなくなり、
最悪の場合には死亡してしまいます。

よく初夏にある潮干狩りなどでも、
アサリなどを取ることがありますので、
その場所にいる係員さんに
持ち帰って食べても大丈夫かを、
確認したほうがよいでしょう。

植物性の食中毒

よく聞かれるのが、山などに自然に生えている
キノコをとって食べることによっておこる食中毒です。

毒キノコは神経系症状型や胃腸症状型、
猛毒型に分けられていて、猛毒型になりますと、
重症化する恐れがありますし、
最悪の場合には死亡してしまいます。

自然に生えているキノコ全てが
毒をもっているわけではありませんが、
キノコに対する知識も必要になりますので、
安易にとって食べるような
行為はしないようにしてください。

ジャガイモにも毒があります。
ジャガイモの発芽(はつが)した部分に、
毒素があり、食べますと数時間後には腹痛やめまい、
そしてひどくなりますと意識障害になり
死亡してしまいます。

そうならないためにも、
ジャガイモを調理するときには、
発芽した部分はしっかりと
えぐり取ってからしてくださいね。

スポンサードリンク

食中毒の種類で化学物質食中毒とは?


化学物質が関係している食中毒になり、
洗剤や農薬、食品添加物などから
食中毒になると考えられています。

洗剤などは、間違って飲んでしまいおこる食中毒で、
数分~約1時間ぐらいでしびれや
発疹(ほっしん)などのアレルギー症状になります。

農薬などは、野菜などがしっかりと
洗われていない場合や農薬が入っていた容器を
しっかりと洗い洗わずに、
別に使用した結果。
農薬が残っていてそれを食べたことにより、
しびれや吐き気などの症状になります。

食品添加物には、甘味料(かんみりょう)、
人口着色料、保存料、殺菌料などが
正しく使われていない場合に食べることで、
数分~約1時間ぐらいで舌がしびれたり、
吐き気、下痢などの症状になります。

また、メチルアルコールや水銀などに
汚染されている食べ物を食べた時におこる食中毒で、
頭痛やめまい、吐き気などがおこり、
最悪の場合には、視力低下や失明になります。

食中毒の種類で寄生虫食中毒とは?


主に魚介類などに寄生している魚介類を
食べることよっておこる食中毒になります。

寄生虫の中でも、アニサキスという名前の
寄生虫が原因で食中毒に
なりやすいとわかってきています。

魚介類と言っても種類が豊富ですが、
サバ、サケ、ニシン、イワシ、サンマ、
ホッケ、メジマグロ、アイナメ、
スルメイカなどに寄生していることがわかっています。

しかし、養殖にしている魚には、
アニサキスの寄生がほどんどなかったことから、
天然の魚に寄生されることもわかってきています。

寄生虫のアニサキスは、
約60度以上の加熱で2分ぐらいや
冷凍でマイナス35度以上で約15時間しますと
死滅するのがわかっています。

そうしますと、魚介類でも焼いたり、
煮たりしてしっかりと加熱処理を
することによって寄生虫を
死滅させることもできますし、
特にマグロなどは、冷凍保存されているのが
ほとんどですので、寄生虫が死滅している
可能性が大きいです。

だからといっても、生で食べるお刺身や
お寿司などは注意が必要になります。

また、魚介類を調理するときに、
手などに寄生虫の卵などが付く場合もあり、
その手で食器類などをさわってしまいますと、
移っていき食べる時に寄生虫の卵などを
一緒に食べてしまう場合もあります。

特に、生の魚介類を調理する場合には、
ゴムやビニール手袋をしたほうがよいと言えます。

アニサキスによっておこる食中毒は、
食後数時間後から激しい腹痛がをおこり、
嘔吐などの症状になります。

また、腹膜炎にもなりかねませんので、
早めにお医者さんに診てもらうようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

自然界においても、いろんな毒をもったものが
たくさんありますし、特にキノコに関しては
しっかりとした知識がなければ
採取することは避けた方がよいでしょう。

また、魚介類に寄生虫がいる場合もありますので、
できるだけ生で食べるのを避けて、
焼いたり煮たりして加熱処理をするように
心がけてくださいね。

そして、激しい腹痛や嘔吐、下痢などの症状に
なった場合には、すぐに病院へ行くようにしてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

関連記事です。

スポンサードリンク

コメントを残す