
早ければ、春先ぐらいかゴールデンウィークが終わった後ぐらいになりますと、コンクリートやベランダなどに出没する小さな赤い虫がいます。
私がマンションに住んでいた時に、毎年のようにいつの間にか小さな赤い虫がベランダ付近に多く発生していました。
数匹ぐらいでしたら、あまり気になりませんが、数が多くなってきますと気持ち悪い感じで、近づかないようにしていました。
しかし、取り込んだ洗濯物などに付いていることがあり、ベランダに出てはらったりしていました。
その小さな赤い虫の正体や特徴と駆除する方法などを述べていきます。
春先から夏にかけて出る小さな赤い虫の正体は?
虫と思っていたのが、実は、ダニの仲間になります。
正式名称は、カベアナタカラダニになり、ダニ目前気門亜目(だにもくぜんきもんあもく)タカラダニ科に属していますので、昆虫などの虫と違って、ダニになります。
あなたの考えでは、ダニにしては、大きすぎない?しかも、ダニは目に見えない小さな生物で布団などにいるダニを連想させてと思っているでしょうが、ダニの中でも大きい部類になります。
また、タカラダニの名前については、はっきりとしていませんが2つほど説があります。
1つ目が、セミの体に小さな赤い虫がたくさんくっ付いていて、それを見た子供が宝を持っている感じに見えたことからタカラダニと言われるようになった。
2つ目が、昔から水は宝と言われていて、ダニは水が多い場所を好む性質をもっていることから、赤ダニのいる場所が井戸を掘る場所になったためにタカラダニと言われるようになった。
どちらが、本当なのかは不明ですが、タカラダニと言われるだけに、何か宝に関係しているかも知れませんが、はっきりとした生態などはまだわかっていません。
小さな赤い虫の特徴と発生する原因は?
タカラダニは、春先やゴールデンウィークぐらいから急に発生して、夏ぐらいになりますと急にいなくなります。
体長は、約1mm~2mmぐらいで、屋外で生活するダニの中では大型になります。
タカラダニの体は、無数の毛でおおわれていて、幼虫の時は、セミやアブラムシ、バッタなどに寄生して体液を吸います。その後、地面に下りて脱皮をして若虫になり、その後、成虫になります。
そして、ベランダやコンクリートなどでよく見かける理由は、花粉やコケ、ハダニ、カイガラムシなどを食べていると考えられています。
タカラダニは、現在においてもメスしか発見されていません。しかも、オス自体が存在するのかも不明ですので、タカラダニのオスを発見することができましたら、大発見です。
また、大量に発生する時期は、タカラダニにとって産卵の時期になると言われています。
しかし、タカラダニが大量に発生して群れになっていますと、気持ち悪いと思ってしまいます。
現在においては、人に害がないと言われていますが、生態がはっきりとわかっていない部分が多いですので、むやみに素手でさわらないほうがよいでしょう。
小さな赤い虫の駆除方法と注意点は?
人に害がないと言われていますが、どんな菌やウィルスなどをもっているかわかりませんので、駆除する時は、念のために、ゴム手袋とマスクをしておこなったほうがよいでしょう。
タカラダニは、水に弱いと言われていますので、ベランダなど水がまける場所でしたら、シャワーやバケツ、じょうろなどでタカラダニに水をかけますとすぐに流れていきます。
また、水をまくことができない場所でしたら、ゴキブリやハエ、蚊などに使う殺虫剤をタカラダニから少し離れた場所でスプレーしますと、死滅します。
タカラダニから近い距離で殺虫剤をスプレーしますと、タカラダニが吹き飛んでしまい、死がいなどがわからなくなりますので、注意してください。
その後に、死がいを掃除機で吸い取るかホウキとチリトリで取ってからビニール袋などに入れて、ゴミとして処分してください。
注意することは、タカラダニは、見た目でもわかりますが、赤い色をしていますので、衣類などについている場合には、ガムテープなどを軽くあてて取るようにしましょう。
タカラダニを取りたいために、ガムテープを強く押しあてたりしますと、タカラダニが潰れてしまい、衣類などにタカラダニの体液によって赤いシミになってしまいます。
もちろん、踏みつぶしたり、蚊を退治するようにコンクリートと手でタカラダニを挟んで潰しますと、手やコンクリートがタカラダニの体液によって赤く汚れますので、しないほうがよいでしょう。
駆除をしても、再び、タカラダニが発生する場合がありますので、残存性のある殺虫剤(例えばクモの巣を予防する殺虫剤)などをタカラダニがよく発生する場所やその付近にスプレーするだけでも効果があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
毎年のように発生する小さな赤い虫は、ダニでしたし、まだ、生態などがハッキリとわかっていませんので、放置しておいて、家の中に入ってくることがないようにしてください。
また、産卵するために発生するのでしたら、駆除をしても、来年になりますと、再び、タカラダニが発生する可能性がありますので、タカラダニが発生した場所は、洗剤などを使ってしっかりと掃除したほうがよいでしょう。
数が増えてきますと、気持ち悪い感じになりますので、数が増える前に駆除しておいたほうがよいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。