
私が子供の時には、文化住宅に住んでいました。そこでは、友達や子供が多かったこともあり、七夕になりますと、みんなで飾り付けや願い事を書いて笹竹に吊るした思い出があります。
そして、願い事を書いた笹竹を近くの川に願いながら流していました。
現在では、笹竹を川に流しますと、不法投棄など言われそうですが、昔は、ほとんどの家庭で笹竹を川に流して願いが叶いますようにと願っていました。
その当時は、私が子供であったこともあり、なぜ七夕に願いを書いて川に流すことなどをあまり考えていませんでした。
今でも風習として残っている七夕で笹竹を使う意味や短冊には5色があったり、飾り付けの意味などを述べていきます。
七夕に笹竹を使う意味は?
竹を使う意味は、竹の特性で、夏の暑い時期や冬の寒い時期、強い風の日でも倒れずに真っすぐ育つことから、生命力が強く忍耐力もあると考えられていました。
しかも、昔から竹は神聖なものと考えられていて、お祭や神様に関するまつりごとなどで使われていました。
現在においても、家を建てる時や建築工事などをする時におこなわれる地鎮祭(じちんさい)では、その土地の4カ所に青竹を立てて四画で囲って、お祓い(おはらい)などがおこなわれるのも、昔から残っている行事になります。
また、笹の葉は、乾燥しやすいこともあり、昔の人は、おにぎりなどを包んでおきますと湿気を吸ってくれますので、おにぎりの腐敗防止にも役立つとされていました。
そして、七夕においても、笹竹を使って神様に願いをする行事が現在まで残っています。
七夕に5色の短冊を使う意味は?
七夕の時、短冊に願い事を書いて笹竹に吊るしていますが、5色あり、それぞれに意味があるのを知っていましたか?
私が子供の頃は、青色が好きな色でしたので、毎年、気にせずに青色の短冊に願い事を書いて笹竹に吊るしたのを覚えています。
さて、短冊に使われる5色についての意味などがありますので、ご紹介していきます。
青色は、人として何かを高めると言われていますので、例えば「野球がうまくなりますように。」など、何かが出来たり、何かがうまく出来るように願う色になります。
赤色は、ご先祖様や祖父、祖母、両親に感謝をすると言われていますので、例えば「両親がいつまでも元気でいますように。」など、目上の人に感謝を願う色になります。
黄色は、友人、知人などの信頼や友情を表すと言われていますので、例えば「〇〇さんといつまでも仲良くいられますように。」など、友達関係がよくなることを願う色になります。
白色は、決められたことや言われたことをしっかりと守ると言われていますので、例えば「部屋を片付けられますように。」など、定めた決まりなどを守れるよう願う色になります。
紫色は、勉学などの向上と言われていますので、例えば「英語がうまく話せますように。」など、勉強や学業がよくなるよう願う色になります。
あまり、色に意味があるなどあまり考えずに好きな色を選んでいたあなたに、今年の七夕では、願い事が叶えられるような色の短冊を選んで書いてはどうでしょうか。
七夕飾りの種類や意味は?
七夕で使う笹竹に飾るものは、願い事をする短冊がメインになりますが、他にも飾るものがあります。
紙衣(かみごろも)は、昔、神様にお供えをする布を織る棚機女(たなばたつめ)のように織物がうまくなるように願う意味で、現在では、裁縫(さいほう)や手芸などがうまくなるように願って飾られています。
巾着(きんちゃく)は、昔ですと財布として使われていましたので、無駄遣いをせずにしっかりと貯金をして、豊かな暮らしができるように願って飾られています。
投網(とあみ)は、海の幸である魚介類などが多く取れて、食べ物などに困らない生活ができるように願って飾られています。
屑籠(くずかご)は、笹竹に飾り物を作る時にできる紙くずなどを拾って入れるもので、整理整頓やきれいにするなど、物を粗末にしないように願って飾られています。
吹き流しは、おりひめが作る織物の糸を表していて、縫物(ぬいもの)や裁縫がうまくなるように願って飾られています。
千羽鶴は、家族の健康と長生きを意味していて、昔は、その家の年長者の年齢と同じ数の鶴を折って、長寿と家内安全を願って飾られていました。
提灯(ちょうちん)は、心を明るくすることや気持ちを明るくするという意味や提灯の明かりで短冊に込められた願いが叶いますように願って飾られています。
星飾りは、短冊に書かれた願いが星に届きますようにと、願って飾られています。
笹竹に飾る種類も豊富にありますし、いろんな願い事がありますので、たくさん飾って願いが叶えられましたらいいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
七夕には欠かせないものとして笹竹がありますが、昔の人が考えて使ってきたものになります。
また、短冊の色によっても書く願いが違ってきますし、飾りについても願いが届くように思ってのことですので、短冊だけ吊るして、飾りを忘れないようにしてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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