熱中症には熱失神や熱けいれん、熱疲労、熱射病があり原因や症状と対処方法は?

単に熱中症と言っても軽度から重度まで症状によって4種類に分かれています。

もしも、両親や友人、また街中で歩いていて他人が熱中症の症状になった場合にどのように対処すればよいのかわからなくなりますね。

重度の熱中症になってきますと、救急車で搬送されることになり病院で適切な処置をしてもらわなくてはなりません。

しかし、救急車が来るまでに何か応急処置をしておいたほうがよいのでは?と思ってもすぐに対応が出来ない場合が多いです。

万が一、近くの人が熱中症になったと思われる状態の対処方法を述べていきますので、いざとなった時のために覚えておくと役立ちます。

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熱中症で熱失神の原因や症状と対処方法は?


熱中症の中でも軽度に分類されている熱失神があります。

長い時間において日光にあたっている状態で運動などをしていますと起こりやすくなります。

また、屋内においても、湿度と気温が高い状態ですと起こりますので、屋外や屋内を問わず気をつける必要があります。

原因は、高い気温や湿度の状態で運動をしたりしますと、体内の血管が広がっていきますので、体全体に血液が多く流れていくために、脳に送られる血液が十分に行かず脳が酸欠状態になり起こります。

症状は、めまい、顔面蒼白(がんめんそうはく)、頭がボーっとしてきたり、いきなり意識がなくなったり、体温は平熱なのに汗を多くかくなどがあります。

対処方法として、日かげや涼しい場所に移動させて、衣服をゆるめて足を高くして寝かせるようにしましょう。

その時に、手足などの体の端から体の中心に向けてマッサージするとよいでしょう。

また、水分が摂れるようでしたら、食塩水やスポーツ飲料、イオン飲料、経口補水液などで水分補給をするようにしましょう。

体調が回復してもすぐに動くことはせずに、ゆっくりと身体を休めるようにする事と、一応、病院に行ったほうがよいでしょう。

熱中症で熱けいれんの原因や症状と対処方法は?


熱中症の中でも軽度に分類されている熱けいれんがあります。

気温や湿度が高い日に、運動などをして、多くの汗をかいて水だけを飲んでいますと起こりやすくなります。

また、屋内においても、汗をかいて水だけを飲んでいますと起こりますので、屋外や屋内を問わず気をつける必要があります。

原因は、汗をかいたときに汗と一緒に血液中にある塩分やミネラルが一緒に出てしまい、体内の塩分やミネラルが不足することで起こります。

症状は、足や腕、腹部などの筋肉に痛みが出たり、手足がつる、筋肉がけいれんしたり、硬直などがあります。

対処方法として、日かげや涼しい場所に移動させて、衣服をゆるめて寝かせるようにしましょう。

水分補給が重要ですが、水では、体内で失われた塩分やミネラルが補給できませんので、食塩水や経口補水液を飲んで、塩飴などがあればなめるだけでもよいでしょう。

体内に塩分やミネラルが補給されますと、回復してきますが、すぐに動くことはせずに、ゆっくりと休んで、一応、病院に行ったほうがよいでしょう。

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熱中症で熱疲労の原因や症状と対処方法は?


熱中症の中でも中度に分類されている熱疲労があります。

運動などをして、多くの汗をかいたときに水分を摂っていても体に補給される水分量が足りていない場合に起こります。

原因は、汗を多くかいていて、水分を摂っているつもりでも体内では、水分量が足らずに脱水症状になり起こります。

症状は、全身に倦怠感(けんたいかん)、体温が高熱なのに体が冷たくて悪寒がある、嘔吐、頭痛、集中力が低下するなどがあります。

対処方法として、日かげや涼しい場所に移動させて、衣服をゆるめて足を高くして寝かせるようにしましょう。

水分補給では、水ではなく、食塩水やイオン飲料、経口補水液、塩分が含まれているスポーツドリンクなどを飲ませるようにしましょう。

体調が回復してくれば、ゆっくりと休むことを心掛けるようにして、無理に動かないようにしましょう。

また、体調が回復しない場合には、すぐに救急車の手配して、医療機関で診察してもらうようにしましょう。

熱中症で熱射病の原因や症状と対処方法は?


熱中症の中でも重度に分類されている熱射病があります。

気温が高い状態で、直射日光を長い時間において浴びていますと、熱さのために脳内で異常を起こします。

原因は、熱さによって脳内にある体温を調節する機能がダメージを受けて、体温の調節がうまくできなくなり起こります。

症状は、意識がない、呼びかけても反応がにぶい、言っていることがおかしい、体温が高いのに体が冷たく汗をあまりかかないなどがあります。

対処方法として、日かげや涼しい場所に移動させて、衣服をゆるめて足を高くして寝かせて、一刻も早く救急車を呼ぶことです。

救急車を呼んでも来るまでにすることは、意識を回復させることにありますので、体温を出来るだけ早く下げる必要があり、濡れタオルなどで身体を冷やすようにしましょう。

特に、首すじ、脇の下、大腿部(だいたいぶ:ふともも)の付け根などには、大きな血管が通っていますので、その部分をアイスパックなどで冷やすと有効です。

少し、大胆ですが、体全体に水をかけることで体を冷やすことは、有効な方法になりますので、水がある場合には、ためらわずに水をかけてください。

救急車が到着しましたら、救急隊員に患者の容態など、応急的な処置をどのようにしたのか説明してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

暑い夏には、熱中症になるかたが多くいますし、症状によってすぐに回復する場合もあれば、重症化する場合もありますので、対処方法などを知っておくだけでも助かる命があると思って、覚えておくと非常に役にたちます。

また、逆にあなた自身が熱中症になる可能性がありますので、その時に備えて、食塩水やスポーツ飲料などの飲み物を持っておくのもよい方法でしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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