台風の影響で大雨が降っても電車は運転する?遅れる原因や運転中止?

夏から秋にかけて日本にやってくる台風ですと、強風と大雨で被害などが考えられます。

また、台風だけでなく、爆弾低気圧などもありますので、一定の地域だけがいきなり大雨になることもあります。

さて、台風の時や大雨の時に電車は運転するのか?また、遅れたり、運転中止になる目安などを述べていきます。

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台風の影響で大雨が降った時でも電車は運転するの?


台風などは、強風だけでなく、
大雨によっても電車の運転に影響を与えます。

大雨になりますと、運転士から見える視界が極端に悪くなり、
前方にある信号機が見えにくいだけでなく、
踏切を通過する際にも注意が必要になります。

しかし、視界が悪いだけで、運転を中止することは、
ほとんどなく、速度制限をして運転することが多いです。

それは、車と違って、電車はレールの上を走りますので、
左右に横ずれが起きる心配がない事と、
その線区によって、制限速度が決まっていますので、
雨が降っても安全に走行できる速度で運転するように、
定められています。

また、ATS(自動列車停止装置)がありますので、
制限速度を越えますと、電車は自動で緊急停止装置が働き、
運転士がいくら電車を動かそうとしても、
緊急停止装置が作動している間は、
電車が止まるまで、解除することができません。

しかし、台風などの大雨になりますと、
各鉄道会社には、降水量によって、
電車の運転を継続するか、運転を中止するかなどの
マニュアルが整備されています。

安全を第一に考えられたマニュアルになりますので、
決められた降水量が越えた場合には、総合指令所の人は、
運転士に速度制限や運転中止の連絡をするようになります。

雨の状態は、その現場でしかわからない事が多く、
駅員や運転士、車掌に連絡して、状況を確認したのちに、
総合指令所が決定をします。

路線が長い場合ですと、
ここでは、あまり雨が降っていないと思っていても、
何キロか何十キロ離れた場所では、大雨になっている事があり、
なぜ、電車が遅れたり、運転中止になるのかが、
わからないかも知れませんが、
安全を最優先に運転しているためです。

台風の影響で大雨が降った時に電車が遅れる原因は?


台風だけでなく、大雨の日などは電車が、
よく遅れる場合があります。

それは、線路が鉄で出来ていますし、電車の車輪も鉄で出来ています。
鉄同士になり、雨で線路がぬれますと、滑りやすくなりますので、
運転士にとっては、電車を止めることが難しくなります。

また、電車独自の欠点や編成、乗っている乗客の人数に関係してきます。

それは、雨の日に車を運転していますと、道路でスリップなどを
起こすことがありますが、電車でもレールと車輪がスリップを
起こしていて、晴れた日と違って、なかなか止まりにくくなります。

また、電車の編成が長ければ長いほど、電車自体の重さで、
制動距離が長くなりますし、乗客が多いほど、
さらに、電車の重量が重くなりますので、
制動距離が長くなります。

しかも、レールがぬれていますと、
電車を止めるために、早くからブレーキ操作が必要になります。

駅にある時刻表は、電車を止める時間や
駅に停車する時間なども含まれて、作られていますので、
早くからブレーキ操作をした分だけ、電車が止まるまで、
時間がかかります。

それが1駅だけでしたら、大した遅れになりませんが、
何駅となりますと、大幅に遅れが生じてきます。

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また、電車が出発する時に、レールがぬれていますと、
電車の車輪が滑って、空転を起こします。
そうしますと、なかなか速度が出ませんので、
電車が遅れる原因にもなります。

そして、1つの電車が遅れて運転しますと、
後続の電車に対しても、前に電車があるために、
信号機が、黄色の状態になり、速度を落として、
運転しなくてはなりません。

その遅れが、他の路線や接続駅では、連絡などをしますので、
電車の遅れは、他の路線にまで影響を与えます。

電車に乗る乗客によっても、電車が遅れる原因になります。

電車に乗る方でしたら、わかると思いますが、
駅に屋根がある駅でしたら、雨が降っていても、
傘をさしませんが、屋根がない駅になりますと、
電車が来るまで、傘をさして待ちます。

そして、電車に乗る時は傘をたたみますが、
1つの扉で1人や2人ですと、乗降りする時間が短いですが、
ラッシュ時間などになりますと、大勢のかたが乗降りしますので、
時間がかかってしまい、電車が遅れます。

屋根がある駅でも、大勢のかたが乗降りした場合には、
時間がかかりますので、決められた停車時間を越えることになり、
その時間だけ遅れが発生します。

ほとんどの各鉄道会社は、ラッシュ時と昼間などでは、
電車が駅に停車する時間を予想して、ラッシュ時は、
多くの時間をとっていますが、予想に反して遅れることが多いです。

台風の影響で大雨が降った時に電車が運転中止になるの?


各鉄道会社によって違いがありますが、
1時間に降る雨の量が30ミリを越えると運転中止になったり、
40ミリや50ミリと基準が違います。

また、連続降水量にも基準があり、250ミリや300ミリに、
なった場合には、運転中止になる場合があります。

各鉄道会社によって、1時間の降水量や連続降水量に差があるのは、
その鉄道会社がもっている路線に大きく関わってきます。

都会などしか路線を持たない鉄道会社ですと、
地方と違って、雨の量が少ない場合が多く、
排水などがしっかりとされていますので、基準が違ってきます。

しかし、山間部や田畑が多い開けた場所、地面が低い場所などの
路線にもっている鉄道会社ですと、雨の降る量が多い所もありますし、
地面が低い場所もありますので、少しの大雨でも、
線路が水没してしまい、電車を運転することが出来なくなります。

ちなみに、線路が水没しますと、何時間も電車が動きませんので、
他の交通手段を考える必要があります。

また、橋梁(きょうりょう:電車の橋)も危険個所になり、
川が増水して、電車を運転させるのが危険だと判断されますと、
その路線が運転中止になります。

川が増水しますと、堤防を決壊(けっかい)させるだけの力が、
あり危険ですので、橋梁でも同じことが言え、
電車の運転を中止することになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

台風や大雨によって、電車が止まってしまいますと、
家にも帰ることが困難になりますので、
台風が接近している時は、特に、天気予報などを確認して、
出来れば、出かけないことが一番よい方法ですね。

仕事がある場合でも、早退するなどをして、
出来るだけ、早く家に帰るようにしたほうがよいでしょう。

電車は、頑丈に作られていますので、大雨が降っても、
車内にいれば、大丈夫ですが、動かないと困りますので、
「もしかすると?」と思って出かけない事が大事です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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