
毎年、夏から秋にかけて発生する台風ですが、日本では台風〇〇号と呼ばれて、今年は何個目の台風なのかがわかります。
過去には、台風を〇〇号と呼ばずに日本独自の名前で呼ばれていたり、台風を国際名で呼んでいる国もあります。
国によって台風の言い方に違いがあるのはなぜでしょうか?
台風について考えていきます。
台風には名前表示と番号表示があるの?
台風だけでなく、物には名前があるように台風にも名前があります。
しかし、第二次世界大戦の前までは、
台風に名前が付けられていなかったようで、
日本に直接影響したり、船舶に影響する台風に関してだけ、
名前が付けられていました。
戦前の1934年に発生した室戸台風や終戦の
1945年に発生した枕崎台風など名前が付けられていました。
そして、第二次世界大戦が終わった後で、
アメリカの占領下にあった日本では、
アメリカ本土を直撃するハリケーンに名前があるように、
台風にもアメリカ風の名前が付けられていました。
例えば、
カスリーンやキティ、ジェーンなどが、
台風の名前として付けられていました。
また、2000年以降には、台風の名前にはアジア風で、
使われるようになりましたが、
台風を名前で呼んでも、日本人としては、しっくりと
こないと言うか、ピンっとこない感じですね。
そこで、日本では、何番目に発生した台風とわかるように
台風を名前表示でなく、番号表示にされたようです。
また、台風が名前で表示されている場合には、
その年に何番目に発生したの台風なのか?がよくわかりません。
現在では、台風が発生した順番に付けられる番号になりますので、
早く発生した台風が日本に早く近づくと限りませんが、
その年に何個の台風が発生したのか?はわかりやすくなります。
台風が名前表示される国や理由は?
日本では、番号で呼んでいる台風ですが、
他の国では台風を名前で呼んでいる国が多いようです。
フィリピンでは、国内でしか通用しない名前で
呼ばれているようです。
中国では、番号で呼んでいたようですが、
名前で呼ぶように変えてきています。
韓国では、番号で呼ばれていますが、
名前でも呼ばれているようで、併用しています。
台湾では、中国よりも早くに名前で
呼ばれるようになったと言われています。
ベトナムでは、番号で呼ばれる場合と
名前で呼ばれる場合があり、併用しています。
日本では、台風を番号で呼ぶのが普通だと思っていますが、
他の国では、番号で呼びますと似ていてややこしいと、
感じているようで、名前で呼ばれている国が多い感じです。
名前で呼ぶのに慣れていない日本人からしますと、
番号で呼んだ方が順番がわかりますし、
今年は、何個の台風が発生したのかが
わかりますので、便利だと思いますね。
台風が番号で表示されるのは日本だけ?
台風を名前で呼んだりしている国が多いですが、
番号で呼んでいる国もありますので、
日本だけと言えませんが、他の国が順次に台風を
名前で呼ぶようになってきています。
最終的に、日本だけが台風を番号で呼ぶように
なるのかも知れないですね。
ただ、番号で呼びますと少し欠点があり、
その年に台風〇〇号と呼びますので、
次の年になりますと、1号から始まります。
もしも、大規模な災害にあった年の台風で、
台風〇〇号と呼びますが、何年も経った後で、
言われた時に、何年の台風だったのか?と
年度を考えなくてはならないです。
昭和の30年ぐらいまでに生まれた
あなたでしたらわかると思いますが、
昭和34年にあった台風15号は、伊勢湾台風と呼ばれ、
国際名ではヴエラと呼ばれる台風です。
昭和36年にあった台風18号は、第二室戸台風と呼ばれ、
国際名では、ナンシーと呼ばれる台風です。
昭和41年にあった台風18号は、第二宮古島台風と呼ばれ、
国際名ではコラと呼ばれる台風です。
どの台風も大きな災害があった台風になりますので、
昔の人にとっては、忘れられない台風になるでしょう。
また、伊勢湾台風や第二室戸台風、第二宮古島台風は、
日本独自で呼ばれた台風名になりますので、
他の国に通用する名前にはなりません。
しかも、第二室戸台風と第二宮古島台風は、
年度こそ違いますが、同じ台風18号になりますので、
少しややこしいですね。
だからと言って、台風を名前(国際名)で、
ナンシーやヴエラ、コラと呼ばれてもピンときません。
逆に、伊勢湾台風や第二室戸台風、第二宮古島台風と
呼ばれたほうが、昔の人にはわかりやすいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
台風には、名前が付いていますし、番号で呼ばれる国は、
日本だけになるかも知れないですね。
しかし、大きな災害があった台風などは、日本独自での
呼び名が付く場合がありますので、
覚えやすい名前になっていると言えるでしょう。
各台風には国際名が付いていて、番号で呼ばれているのは、
日本が主だと思っておいてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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