
国会の閉会中審査が行われるのが決まってから、加計学園の問題で、山本地方創生担当大臣と獣医師会と話した議事録が報道されました。
テレビや新聞などでいろいろと報道されていますが、山本大臣の会見などでいろんな疑問点があると思います。
ちなみに、私は政治家や評論家などでなく、一般の市民としての考えを述べていきます。
山本大臣が獣医師会に行って話した内容は?
抜粋になりますが、
日本獣医師会の議事録として、
平成28年11月17日(木)9時22分~10時08分
山本地方創生担当大臣と獣医師会との意見交換の概要
場所:(公社)日本獣医師会役員室
山本大臣、大臣事務秘書官
蔵内会長ほか3名(獣医師会側)
山本大臣
誠に申し訳ないが、獣医師が不足している地域に限って
獣医学部を新設することになった。
財政的に大丈夫か、待ったをかけていたが、
今治市が土地36億円のほか積立金50億円、
愛媛県が25億円を負担し、残りは加計学園の負担となった。
獣医師会の議事録の内容から見ますと、
愛媛県の今治市で獣医学部を新設して、
加計学園と決まったような文章になっています。
愛媛県や今治市にしても、税金で獣医学部を
新設するような文言になっています。
しかも、ハッキリと金額まで決まっていますので、
加計学園が獣医学部を新設するのが前提で、
後付けで、愛媛県と今治市に税金を出してもらい、
学校を新設すると思えてしまいます。
さて、愛媛県や今治市の人たちは、
どう思っているのでしょうか?
私は愛媛県民や今治市民でもありませんが、
税金で学校を新設するのでしたら、
もっと他の分野で、医療や福祉などに使って欲しいと思います。
しかも、国立や県立の学校でなく、私立の学校を作るのに、
なぜ、市が土地を出して、県が税金を使われなくては
ならないのか?と疑問に思ってしまいます。
この議事録に対して、山本大臣は反論を言っていますが、
実際に、学校を作る工事が進められていますので、
反論するのでしたら、一旦、学校を作るのを中止してでも、
山本大臣が意見を通すのが筋だと思います。
今になり獣医師会が議事録を出してきた理由は?
獣医師会も山本大臣と話した議事録があるのでしたら、
もっと早く出すべきだと思いますが、
獣医師会にもそれなりの理由があるようです。
それは、平成29年7月10日の閉会中審査で、
山本大臣が言った答弁の内容に問題がありました。
山本大臣の答弁内容(抜粋)
「1校限定の要件は日本獣医師会から
要請をうけて設定したものだ」と言われていました。
獣医師会としては、
平成28年11月17日に
学校を新設するのは反対だが、百歩譲って
特区は今治一つだけ文部科学省の厳正な審査を求める。
また、できれば獣医学部新設決定の撤回、
これが不可能な場合でも、
せめて1校のみとするよう、奔走(ほんそう)した。
奔走とは、「物事が順調に運ぶようにあちこちと
走り回って努力すること」になります。
と言う事は、獣医師会としては、
学校を新設するのは、絶対的に反対だけども、
それがどうしても不可能ならば、あちこちと話合いをして、
1校だけにするよう努力をした結果。
仕方なく新設する事になるのでしたら、百歩譲って
獣医師会としては、受け入れると考えられます。
7月10日に山本大臣が答弁した内容では、
「日本獣医師会から要請を受けて設定」と
なっていますので、
獣医師会と意見が全く食い違っています。
獣医師会としては、山本大臣が言ったことが
虚偽になると考えて、議事録を出してきたのだと
思いますし、その議事録に関しても、
山本大臣と話をした獣医師会の会長を初め4人が聞いて、
事務方がまとめた書類を確認して納得した内容に
なっていますので、信用性があります。
逆に山本大臣と同行した事務秘書官が書いたと思われる
メモは、破棄してない状態だと言っています。
事務秘書官が大臣と同行して話に行った場合ですと、
重要な話でなくても、メモを執って残すことは、
当然だと思います。
しかも、事務秘書官は、公務で行っていますので、
ハッキリ言って、仕事で行っている事になり、
メモを執っていても破棄しているのでしたら、
仕事を放棄しているのと同じだと思います。
事務秘書官は、何をするために、山本大臣と同行して、
獣医師会に行ったのか?意味がわかりません。
過去からの内容と比べて山本大臣が答弁した内容に疑問?
もしも、獣医師会が出してきた議事録が正しいと過程しますと、
平成28年11月17日には、
加計学園が獣医学部を新設するのが前提で動いていることになり、
他の学校に関しては入る余地がないことになります。
しかし、
平成29年1月4日に山本大臣の答弁で、
「今治市、1校に限り、2018年度4月開学を条件に
事業者を公募」となっていますので、
京都産業大学も公募出来る余地がありますので、
話が合わないことになります。
また、平成29年7月20日、
山本大臣の会見から、
獣医師会の議事録について、
四国に新設と発言したか?の問いに、
「四国に決まっているような発言は全くしていません。」
そして、
加計学園と発言したか?の問いに、
「加計というのは一切ありません
私はその点は十分注意していて
用意した文章でも事業実施主体という
言い方で徹底しています。」
加計の部分は十分注意して、
言わないようにした上で、用意した文章で
言い方を徹底しているみたいで、
「加計ありき」だけども、言わないように
注意して言ったとも思われる感じがします。
翌日の21日に、
山本大臣の会見から、
「獣医師会から配布された資料があり、
それを見ていると、全く一緒だということがわかって、
途中で秘書官もメモをとっても意味がないと、
全部をフルにはとれないので後で、
秘書官のメモはこれと同じものなので破棄したと
秘書官から聞いた。」
と言われています。
獣医師会から配布された資料を見てみると、
全く一緒の内容と言う事は、
愛媛県の今治市に加計学園が獣医学部を新設する事が、
内容と一緒なのか?別の何かが一緒なのか?
その辺りがハッキリとわかりません。
また、獣医師会は4人も山本大臣から話を
聞いていますし、事務方もいて、山本大臣が話した内容を
メモして、記録として正書した文章を獣医師会の会長を
初め、他の3人も内容を確認して、
間違いないと判断しています。
逆に、山本大臣側として同席した事務秘書官には、
メモもなければ、文章としてないことになり、
記憶だけで言っていると言っていましたので、
信用性がすごく薄く感じます。
よく、大臣や政務官が国会の答弁で、
「記憶にございません。」と言っているのと、
反対になりますが、人間の記憶ほど
あてにならないものはないと思っています。
これらを勘案しても、大臣の会見には
矛盾が多々あるようにならないのは、
私だけでしょうか?あなたならどう思いますか?
まとめ
いかがでしたでしょうか。
内閣を揺るがしかねないような山本大臣の会見ですが、
主役の安倍総理がどのような答弁をされるのかが、
すごく気になるところでもあります。
今後の安倍総理の発言に注目が浴びる事になるでしょうし、
言い方によっては、安倍政権自体の支持率にも
大きく影響してきます。
次から次へといろんな問題が多発しているように
感じるのは私だけでしょうか?
もしかしますと、各大臣に対して反論を思っている
内部の人間がいるのかも知れないですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。