中秋の名月は何の事?由来や歴史とその年によって日が違うの?

中秋の名月は、よく聞かれると思われるあなたでも、いったい何の事か?考えたことはあるでしょうか。

名月と言うだけあって、月に関係している事なのかな?って思っている感じでしょうか。

しかし、由来や歴史とその年によって日が違ってきますので、どうなっているのでしょうか?

気になる中秋の名月について考えていきます。

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中秋の名月と聞くけど何の事?


春や夏、秋、冬と1年中を通して、ひと月に一回は、
満月を見る事ができます。

しかし、秋にだけ限って、
「中秋の名月」と呼ばれています。
春や夏、冬には名月と呼ばれることはありません。

いったいなぜでしょうか?

春も季節的にはよいでしょうが、
秋の方が満月を見ますと、とてもきれいに
見えるように感じるのは、私だけでしょうか?

確かに、秋に見る月は大きく、とてもきれいに
見えますし、季節的に暑い夏が過ぎてから、
涼しくなった秋に夜空に浮かぶ満月は、
見やすく感じます。

現代の科学では、空気中の水分量や月の高さが
秋に見れる月がとてもきれいに
見られる状態にあるからと言われています。

昔の人は、科学的な根拠など知らなくても、
秋には月がとてもきれいに見られると
感じていたのかも知れませんね。

そこで、昔の人は秋に見られるきれいな
満月を見て「中秋の名月」と
名付けられたのかも知れませんね。

中秋の名月の由来や歴史は?


昔の日本は農耕民族でしたので、
秋に収穫される稲の豊作を祈る祭りとして、
中秋の名月としていたようです。

それが、日本全土に広まっていき、
満月の夜に豊作を祈願して、お祭をした
とも言われています。

しかし、よく考えますと、
昔の日本では、旧暦が使われていましたので、
約1か月ほど、前に中秋の名月として、
豊作祈願や祭りがされていたことになります。

9月から秋と考えますと、旧暦では、
1か月前になりますので、8月で夏になりますよね。

8月なのに「中秋の名月」と呼ぶのは、
少し変な感じがします。

それは、中秋の名月は、「十五夜(満月)」と
呼ばれていたようで、8月15日が満月の夜になる
と思われていましたので、
秋に収穫される稲などが豊作になるように、
祈願してお祭をしていたと考えられます。

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元々、中秋の名月は、中国から伝わったと
言われています。

年代は、ハッキリとしませんが、
古くは、縄文時代からだったり、
奈良時代や平安時代に伝わったなど、
いろんな説があります。

しかし、奈良時代には、宮中内で
中秋の名月として行事があったり、
平安時代には、貴族が風情を楽しむ
行事であったりと言われています。

実際に、一般庶民が中秋の名月として、
豊作祈願や祭りが行われたのは、
江戸時代に入ってからと言われています。

しかし、江戸時代でも旧暦が
使われていましたので、やはり8月15日の
満月の夜に「中秋の名月」として、
豊作祈願や祭りが行われていた感じです。

8月は、夜と言っても暑いですし、
満月を見ても、秋に比べますと、
美しさやきれいさが、一段落ちる感じですね。

ちなみに、日本で旧暦から新暦に変わったのは、
明治時代に入ってからになります。

明治5年12月2日までは、旧暦で、
翌日から新暦の扱いになり、明治5年12月3日は、
存在しなくて、いきなり、明治6年1月1日になります。

中秋の名月はその年によって日が違うの?


現在では、新暦が使われていますので、
中秋の名月は、9月か10月ぐらいになるのですが、

満月は、その日によって違ってくることもあり、
中秋の名月も日が違ってきます。

しかし、満月はあまり関係ないようで、昔は、
8月の満月と思われる日に、豊作祈願や祭りが、
行われていました。

ですので、満月が中秋の名月とは限りません。

実際に、中秋の名月の日を記した物を見ますと、
2017年は、10月4日
2018年は、9月24日
2019年は、9月13日
2020年は、10月1日と
日が全く違います。

しかも、全ての日とも満月でないことも
わかっています。

旧暦の8月15日が「中秋の名月」や「十五夜」と
呼ばれていただけで、満月とはあまり関係が、
なかったようです。

しかも、現在の天文学では、月が満月になる周期は、
29.5日に1回とされていますので、
ひと月に1回、満月がきますが、
その月によって、30日や31日がありますので、
満月になる日がずれてきます。

中秋の名月は、
満月でなくても、少しぐらいかけた月でも、
昔から豊作を祈願したお祭りとして、
考えたほうがよさそうですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

中秋の名月と呼ばれるだけあって、
満月の日だと思っていましたが、
実際には、満月でなくても、
「中秋の名月」の日は存在します。

満月にこだわる必要がなければ、
中秋の名月として、涼しくなった秋に、
お月さんを見て風情を楽しんでくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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