
奈良県の紅葉と言いますと、奈良公園などにある若草山や付近の東大寺や春日大社などにイチョウやモミジなどがありますし、交通においても便利な場所になりますので、紅葉狩りに最適な場所と言えます。
しかし、奈良公園になりますと、国内や海外からの観光客などで混雑していますし、特に紅葉のシーズンになりますと大勢の人が来られて混みあいます。
そこで、奈良県でも南部の方にあります紅葉の穴場スポットとして高取城跡を考えましたので、人混みを嫌うあなたにとってはよいと思われます。
奈良県の紅葉で穴場スポットの高取城跡は?
奈良県高市郡高取町にある高取城跡には、
モミジやカエデなどの紅葉が見られる
絶景の山城になります。
山城と言いましても、天守閣などのお城はなく、
城跡になりますので、石垣ぐらいしか残っていません。
しかし、標高が約584mある山城でしたので、
ダイナミックな景色やきれいに色づいたモミジと
石垣が調和のとれた見事な景観を楽しむことが出来ます。
ちなみに、奈良県の紅葉スポットを調べましても、
高取城跡はあまり出てきませんので、
穴場スポットと言えるでしょう。
しかし、知っている人は穴場スポットだと
わかっていますので、紅葉のシーズンになりますと、
きれいな景観を見に来る人達がいます。
特に、土日祝日などは、やはり人も多くなりますが、
奈良公園ほど人混みになりませんので、
やはり、穴場スポットになるでしょう。
紅葉について例年ですと、
色づき始めは、11月中旬ぐらい
見ごろになりますと11月中旬~12月上旬ぐらいに
なり、期間的に少し短い感じになります。
紅葉の種類は、
モミジ、カエデ、クヌギ、ブナなどがあります。
高取城跡に入城は、無料になりますし、
近くで買い物をするところなどもありませんので、
お弁当などを持参して行くのがよいです。
きれいに色づいた紅葉を見ながらお弁当を広げて、
食べますとより一層おいしく感じでしょう。
高取城跡を管理していますのは、
高取町になりますので、
お問い合わせなどは、
高取町まちづくり課
電話番号:0744-52-3334です。
紅葉がきれいな高取城跡の歴史と魅力は?
高取城が築城されましたのは、1332年になり、
鎌倉時代が終わるぐらいになると言われています。
戦国時代以降の高取城は、大和郡山城の支城と
考えられていて、大和国を与えられた豊臣秀吉の弟で、
豊臣秀長が大和郡山城に入り、家臣の
脇坂安治(わきざかやすはる)や本多利久(ほんだとしひさ)
などが高取城の城主になりました。
江戸時代に入り、一国一城令によって、
大和国には大和郡山城がありましたので、
それ以外のお城は取り壊しになります。
しかし、高取城だけはなぜか重要と考えられたようで、
取り壊しにあわずに、そのまま存続を許されました。
また、お城の修繕なども幕府の許可がなくても、
城主の判断で出来るようでしたので、
特別なお城と幕府は考えられていたようです。
江戸時代においては、譜代大名(ふだいだいみょう)の
植村家政(うえむらいえまさ)が
大和高取藩の初代藩主として入城しました。
その後、明治時代まで植村氏が14代まで
大和高取藩の居城としていました。
明治時代に入り、1873年(明治6年)に、
高取城は廃城と決定して、1891年(明治24年)に
天守閣などお城全体が取り壊されました。
そして、現在は山城跡として残っていますが、
奈良県では唯一の日本100名城に選ばれていて、
国の指定史跡にもなっています。
また、日本三大山城には、高取城のほかに、
美濃(みのう)の岩村城(岐阜県恵那市)と
備中(びっちゅう)の松山城(岡山県高梁市)があります。
高取城は明治時代に廃城となり取り壊されましたが、
石垣だけは残っていますし、
山城になりますので、周囲が山に囲まれています。
景色が良いだけでなく、紅葉のシーズンになりますと、
モミジが赤く染まってきますので、景観がとてもよいです。
また、山城の規模としては、城内が周囲約3kmあり、
郭内(かくない:城の囲いの内)は、約30kmになり、
山全体が城内になります大きなお城でした。
日本全体でみましても、それほど大きな山城は、
ほとんどなく、規模的に見ましても、
壮大なお城だったでしょう。
山全体がお城になっていましたので、
戦国時代においては、難攻不落の山城として、
一目を置かれていたのではないでしょうか。
山城跡ですので石垣だけしか残っていませんが、
石垣だけでもすごい数がありますので、
見に行く価値は十分にあると思います。
紅葉を見るまでが大変な高取城跡へアクセス方法は?
ハイキングや紅葉狩りに行く安易な気持ちで行きますと、
相当苦労すると思います。
ハッキリ言って、ハイキングよりも山登りに
近い感じの道になりますので、歩きやすい
シューズを履いていく方がよいでしょう。
高取城跡への入城料金は必要ありませんが、
夜になりますと、真っ暗闇になりますし、
標高が約584mと言いましても山になりますので、
道もわからなくなり、とても危険です。
アクセスは、
電車利用ですと。
近鉄吉野線の壺阪山駅(つぼさかやまえき)から徒歩で、
約2時間かかりますし、途中から山登りになりますので、
しんどいかもしれません。
また、壺阪山駅から奈良交通バスに乗って、
壷阪寺前バス停下車して、高取城跡まで、
山登りになり、徒歩で約1時間です。
ただし、バスの本数が平日は極端に少なく、
土日祝日でも1時間に1本か2本あるぐらいになります。
また、紅葉のシーズンになりますと、
とても見応えがある景色が見れますので、
知る人ぞ知る紅葉狩りになるでしょう。
車利用ですと。
ルートが少し違ってきます。
高取城跡から一番近い駐車場は、
「七つ井戸」にある駐車場です。
しかし、3台~4台しか駐車するスペースがありませんので、
空いていたらラッキーと言えるでしょう。
七つ井戸の駐車場からは、徒歩で山登りになりますが、
約15分で高取城跡に到着します。
ただし、駐車場が狭いですので、大きな車でしたら、
切り返しをするのも難しいぐらいの駐車場ですので、
運転には、特に注意してください。
高取城跡に行く途中に、壷阪寺がありますので、
そちらの駐車場の方が広くて停めやすいです。
壷阪寺第一駐車場は、駐車料金がかかります。
駐車料金は、普通車で400円です。
時間制限や3ナンバーや
1ボックスカーなどの制限はありません。
営業時間は、
通常、7:30~18:00までです。
壷阪寺第一駐車場から高取城跡までは、
やはり、山登りのような道になり、
徒歩で約1時間です。
壷阪寺第一駐車場の住所は、
奈良県高市郡高取町大字壺阪になります。
高取城跡の住所は、
奈良県高市郡高取町大字高取になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
紅葉狩りの穴場スポットとして高取城跡を
選んでみましたが、山登りになる感じで、
楽に紅葉が楽しめる場所になりません。
しかし、山にある城跡だけに、景色がとてもよく、
もみじも真っ赤に染まってきますので、
紅葉狩りとしては最適な場所になるでしょう。
また、毎年11月23日(祝)は、
「たかとり城まつり」が開催されています。
火縄銃(ひなわじゅう)の実演や縁日などが
開催されますので、その日をねらって行くのも
よいと思います。
くれぐれも、山登りになると思って、
特にシューズは、歩きやすい物を
履くようにして来てくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
関連記事です。