
暦で冬至(とうじ)を聞いたことがあるでしょうし、年末に近づいてきていると感じているのではないでしょうか。
冬至になりますと、かぼちゃを食べたりゆず湯に入ったりするのが昔からの言われみたいな感じですね。
では、なぜ冬至にかぼちゃを食べたりゆず湯に入るようになったのでしょうか?
少し不思議に思いましたので、冬至の意味や由来、かぼちゃやゆず湯の意味などを考えていきます。
冬至の意味や由来と何月何日?
冬至は、二十四節気(にじゅうしせっき)の
1つになり、立春から始まって22番目になります。
冬至の漢字からもわかりますように、
「冬」に「至る(いたる)」となりますので、
寒い冬の季節がくることと考えられます。
また、冬至は地球の北半球の地域で、
太陽が最も低い位置になりますので、
太陽が出ている時間が最も短くなります。
太陽が出ている時間が短くなると言う事は、
太陽の光も最も弱まる日とも言われています。
昔は、冬至の翌日を新年と考えられていたようで、
翌日から徐々に太陽が出ている時間が
長くなってきますので、段々と運がよくなるとされていました。
太陽の光が一番弱まる日になります冬至は、
昔の人にとって一番よくない日と考えられて、
その後、段々とよくなると思われていたようです。
江戸時代までは、旧暦(太陰太陽暦)が
使われていましたので、冬至の日の翌日から
暦では起点になるとされていました。
さて、気になります冬至の日ですが、
毎年、12月22日頃になります。
12月下旬になりますので、
やはり寒い時期になりますし、
太陽の光が一番弱い日になりますので、
寒いと言われれば、当然そうなります。
しかし、1月や2月でも寒いですが、
冬至の日に比べますと太陽が出ている
昼間の時間は長くなります。
1月や2月が寒い理由は、北の方にあります
冷たい空気を持った高気圧が南下してきますので、
寒さが増す感じになります。
冬によく天気予報などで聞きます。
シベリア高気圧やシベリア寒気団の影響で、
高度何千mにあるマイナス何度の空気が
日本にくることによって寒さが強くなります。
冬至にかぼちゃが食べられる意味は?
私が子供の頃には、冬至の日にかぼちゃを
食べていましたが、なぜかぼちゃを食べるのかを
考えたこともなくただ食卓に出ましたので、
食べていた感じになります。
昔の人が考えられていた冬至は暦の上では、
起点の前日になりますので、
今までの1年の厄などをはらう事が考えられていました。
また、最も昼間が短い日でもありますので、
昔の人は「死に一番近い日」と考えられていたようです。
死に一番近い日は、悪い日と考えられていた事もあり、
厄などを追いはらうようにかぼちゃが食べられていました。
しかし、かぼちゃの収穫時期は
夏になりますので、夏の野菜ですよね。
現代みたいに冷蔵庫もありませんし、
夏に採れたかぼちゃをなぜ、
冬至に食べられるようになったのでしょうか?
それは、かぼちゃは夏に採れましても
常温で長期保存が可能な野菜になります。
しかも、かぼちゃにはビタミン類が
豊富な野菜になりますので、
悪い日とされていた冬至に食べますと、
厄などをはらうことができると考えられていました。
昔の人は、かぼちゃがビタミン類など豊富と
わかっていませんでしたが、
かぼちゃを食べることで、風邪などの病気に
なりにくいと考えられていました。
風邪などの病気になりにくい食べ物で、
厄などをはらえると思われていたようです。
しかも、かぼちゃは夏に採れる野菜ですが、
体を温める効果もありますので、
寒い冬に食べるには適した食べ物だったようです。
また、かぼちゃを切りますと黄色をしていますので、
黄色は厄などをはらうと考えられていたようで、
冬至にかぼちゃを食べるようになったとも言われています。
昔の人は、栄養素などを知らなくても、
食べると体によい効果があることを受け継いできていて、
冬至にかぼちゃを食べるようになったのですね。
冬至にゆず湯に入る意味は?
ゆずの旬は、10月~12月になり、
10月頃から黄色くなりましたゆずが
販売されるようになります。
そうしますと、冬至の日にゆず湯に入るのは
旬を使っていますので、納得がいく感じがします。
しかし、なぜゆず湯になったのでしょうか?
昔は、冬至の日を湯治(とうじ)と語呂合わせして、
ゆっくりとお湯に入って病などを
治すと考えられていたようです。
そして、江戸時代になり町人が
「融通(ゆうずう)が効く」の言葉から、
ゆずと語呂合わせをして冬至の日にゆず湯に入ると
融通が効いてよくなると言われたそうです。
シャレみたいな話になりますので、
本当なのかは疑問ですが、
現在においても、冬至の日にはゆず湯に
入るのが残っています。
融通が効くかはどうかは別として、
ゆず湯に入りますといろんな効果があります。
ゆずは、かんきつ類になりますので、
中の果肉や果汁だけでなく、皮にも、
クエン酸やビタミンCが豊富に含まれています。
また、ゆず湯に入りますと香りがよくて、
体がポカポカと温まりますので、
気持ち良い感じがします。
そうしますと、
血行促進や体を温めたり、冷え性や美肌効果、
リラックス効果にも効くと言われています。
昔の人が考えた知恵でしょうが、
理由はどうあれ、寒くなる冬に
ゆず湯に入ることは体によい効果が期待できるでしょう。
現在では、スーパー銭湯などになっていますが、
私が子供の頃には、自宅にお風呂がある家が
少なかった時代でした。
そのために、近くの銭湯に近所のおじさんや
両親、友達とお風呂を入りに行っていました。
その当時でもゆず湯はありましたので、
冬至の日になりますと、ゆずが浮かべられた
お風呂に入っていたのを覚えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか
冬至の日ぐらいになりますと、
冬の時期になりますので、かぼちゃを食べて
栄養を摂って、ゆず湯に入って体を温めるのも
風邪などの予防につながるのではないでしょうか。
また、身体によい効果が期待できますので、
冬至の日ぐらいは、昔から受け継がれてきた
食べ物やお風呂に入ってもよいかも知れませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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