
毎年の一番寒い2月になりますと、節分の行事が行われますが、なぜこのような寒い時期に節分があるのか不思議に感じた事はあるでしょうか。
昔からこの時期に行われているのでしている人もおられると思います。
また、暖かくなった春にしてもよさそうな感じがするのは私だけでしょうか。
少し疑問に思いました節分の起源や意味と節分が決まる日について考えていきます。
節分は奈良時代ぐらいからなの起源は?
節分と言われるものは、
古く奈良時代の慶雲3年(706年)に
当時の天皇が行った儀式が始まりとされています。
その当時は、諸国で飢饉(ききん)や謎の病気が流行ったり、
災害などが多く、何人もの人が次々と亡くなるような事が
多くあったために、天皇は「鬼やらい」と言われる
儀式を行い人々を救おうとしたらしいです。
昔は、飢饉や謎の病気そして自然の災害などで
人間ではどうすることもできない事を
鬼のしわざと考えられていて「悪」や「厄(やく)」を
追い払う意味で「鬼やらい」が行われたと伝えられています。
時代が流れていき室町時代ぐらいになりますと、
各社寺が鬼やらいとして「豆まき」を
する儀式を行うようになりました。
そして、江戸時代には庶民の間においても
鬼と考えられる「悪」や「厄」を追い払うために
冬から春に季節が変わっていく時期に
豆まきが行われるようになりました。
江戸時代の後期には、豆まきをする行事が
一度なくなりますが、明治時代に入り再び豆まきを
する行事が行われるようになり、現在に至っています。
節分の意味や由来は?
節分と言う文字から季節を分けると言う意味があり、
季節が分かれる前日が節分になります。
細かく文字を単体で考えてみますと
「節」には、ものが結びついているところや
何かのきっかけとなるなどの意味があり
「分」には、わけられるや区別するなどの
意味をもっています。
ですので節分の場合は、
くっついている季節を分けると考えられます。
くっついている季節とは、この時期になりますと
冬から春になる「立春」にあたります。
立春とは、春が始まる1日目とされていて、
細かく分けますと二十四節気(にじゅうしせっき)
の一番目になります。
暦(こよみ)の上での二十四節気は、
およそ15日に1回変わっていきますが、
多少のずれもありますので、
カレンダーなどを見て今は、
何節気なのかを確認する事ができます。
旧暦にも関係があり、昔は1年の始まりは
立春から始まると考えられていて、
節分は大晦日になります。
そうしますと、元旦は立春と考えられてましたので、
立春の前日にあたる節分には、1年の終わりに厄払いや
不幸事などを追い払う行事として定着されたと考えられます。
立春は、何日かと聞かれますと2月4日と答える人が
大半を占めているようですが、少し違うようで、
立春は日がずれる年があります。
それについては次の章で述べていきます。
節分が決まる日と立春との関係は?
立春の日が決まれば節分の日も決まることになりますので、
立春の日がどのように決まるのかを考えていきます。
立春の日は、太陽と地球の
位置関係によってつけられています。
太陽が地球上を移動する道を黄道(こうどう)と
呼ばれていますが、黄道の関係から夏至(げし)と
冬至(とうじ)に分けられて、夏至と冬至をそれぞれ2つに
分けられたものが春分(しゅんぶん)と
秋分(しゅうぶん)になります。
そして、4つに分かれた春分、夏至、秋分、冬至、
それぞれの中間にある節季を立春(りっしゅん)、立夏(りっか)、
立秋(りっしゅう)、立冬(りっとう)と呼ばれているもので、
合わせて八節(はっせつ)になります。
さらに、細かくしますと、二十四節気になります。
立春は、太陽の角度が315度になった日と決められていて、
地球は太陽の周りを1年周期で回っていますが、
その位置関係は、変動をしていますので角度が変わる年もあり、
立春の日がずれる年も出てきます。
今後、立春はいつかと言いますと、
2020年までは2月4日になり節分は2月3日になります。
2021年の立春は2月3日になりますので、
節分も日が変わり2月2日になります。
当分の間は、2月4日が立春で
2月3日が節分と思っていてもよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
節分とは、昔の人が災いから人々を助けようとして行った儀式が
現在においては、豆まきをする行事になっていったのですね。
時代の移り変わりで節分のとらえ方が
全く違ってきますので、すごく奥が深いと感じますね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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