
昨年の11月25日にも取り上げましたが、痛風になる原因は、食べ物に多く含まれているプリン体を食べることによって、血液中にある尿酸値の値が7.0以上になりますと、痛風を起こす可能性が高くなります。
私も尿酸値が高いですので、尿酸値を下げる薬を内科で処方してもらって飲んでいますが、テレビの番組で痛風に関する特集をしていましたので、見るといろんな事がわかりました。
尿酸値が高くて困っている方や痛風になって困っている方などによい情報として述べていきます。
人間に尿酸が必要な理由は?
人間やホワイトタイガー、
マンドリル(大きな猿の仲間)、
馬(サラブレッド)、豚、
スローロリス(小さい猿の仲間)などの
尿酸値を調べましたところ、
人間は、男女に少し違いがありますが、
2.5~7.0の値内にあれば
正常と判断されますので、
仮に平均して5.0としますと、
他の動物などは、ほとんど0.6以下の値で
1.0にも満たない数字である事がわかりました。
体の大きさから言っても馬などは、
人間よりも大きくなりますので、
体の大きさと尿酸値は
あまり関係がない事がわかりました。
尿酸は抗酸化力が非常に高い物質で、
体の中の炎症などを抑える働きがあります。
他の哺乳類(ほにゅうるい)などは、
進化していく過程で尿酸を分解して
体外に排出するようになりましたが、
人間は、進化していく過程で
強い抗酸化力のある尿酸を
利用することによって、
寿命が長くなったと言われています。
ですので、尿酸は、
悪い物質ではなく人間に
とっては必要な物質と言えますが・・・
血液中の尿酸値が7.0を越えますと
痛風による激しい痛みなどに
襲われる危険性が高くなります。
体内で尿酸の量が多くなりますと、
血液の中で飽和(ほうわ)状態に
なり結晶となります。
それらが関節などに
塊(かたまり)となって、
骨にこびりつくようになります。
骨にこびりついた尿酸の
塊が動くことで、はがれますと、
免疫細胞がはがれた尿酸の塊に
攻撃をして炎症を起こします。
その結果、炎症反応で起こる
痛みが痛風と呼ばれる正体になります。
プリン体自体が多くても、
痛風にはならないですが、
食べた物にプリン体が多く含まれていますと、
肝臓で尿酸を作っていく事になり
尿酸値が高くなります。
しかし、出来た尿酸を体外に
排出する働きをもっていますので、
尿と一緒に尿酸を体外に出していきます。
そうしますと、
尿酸値も7.0を越えることはなく、
結果的には痛風にならないです。
しかし、尿酸値が高くて
痛風になり困っている方が
おられるのは確かな事です。
プリン体の割合と尿酸値が高い原因は?
プリン体を多く含む食品
(あんきも、しらこ、レバー、
カキ、イカ、エビ、ウニ、
イワシ、カツオなど)や
アルコールなどを大量に
飲食しないようにする事が大事になります。
そこで、20代の引き締まった体型の
男性が被験者になって、
平常時の血液中にある尿酸値を
検査しましたところ、
数値が8.2もあり、本人もビックリ?!
ここで、2対8の割合について言いますと、
食べ物で得られるプリン体の量は、
およそ2割しかありません。
残りの8割は、
細胞からプリン体が自然と出てきます。
細胞と言うことは体に
なると言うことで、
運動して尿酸値を下げるしかないと思い、
被験者の男性がスポーツジムに
行っていろんな運動を
限界までチャレンジをした結果。
尿酸値は、10.9にまで
上がっていてビックリ?!
運動をしても尿酸値が下がる事はなく、
逆に上がる結果となってしまいました。
どういう事かと言いますと、
プリン体は遺伝子の1つになり、
細胞1つに対して1つのプリン体があります。
激しい運動をして、
新陳代謝が活発になりますと
細胞が次々と
新しく生まれ変わっていく事によって、
細胞にあるプリン体が
どんどんと肝臓に送られて行きますので、
尿酸がどんどんと作られていった結果、
運動すると尿酸値が上がる結果となりました。
人間は、尿酸を
うまく排せつできる方もいれば、
尿酸の排せつがよくない方に分かれます。
尿酸の排せつがうまく出来ていないと、
尿酸が血液中に多くたまっていきますので、
尿酸が飽和状態になり、
痛風の危険性が高くなります。
そして、日ごろから尿酸値が気になっておられる。
別の被験者が4人出てきて、
食後に尿から出る尿酸の
排せつ量を調べましたところ、
A氏は、尿酸値が4.3で尿酸の排せつ量が0.91。
B氏は、尿酸値が8.7で尿酸の排せつ量が0.65。
C氏は、尿酸値が8.1で尿酸の排せつ量が0.65。
D氏は、尿酸値が8.2で尿酸の排せつ量が0.55。
A氏は尿酸値が高くないですが、
比較するために出ていました。
結果的には、尿酸の排せつがよくない方の
約9割が尿酸値も高いと言えますので、
うまく尿酸を排せつ
できていないのが原因になります。
その原因は、2つあり、
1つ目が肥満にあります。
インスリンと言われるホルモンは、
すい臓から分泌されますが、
肥満の状態であるとインスリンが
次から次へと排出されていきます。
そうなりますと、インスリンが多くなり、
尿酸の排せつを邪魔するようになります。
逆にやせるとインスリンの排出が
少なくなりますので、
尿酸の排せつも良くなると言えます。
2つ目の原因としては、
体質と言われるもので、
生まれもった遺伝子の変異によって
尿酸の排せつがうまく機能していないと
言われています。
そこで、どうすれば、
尿酸をうまく排せつする事が
出来るのかを専門医に聞いたところ、
一般の家庭の冷蔵庫によくある物で
尿酸を確実に排せつする事が
できると断言しました。
いったい、何だと思いますか?
尿酸をうまく排せつして尿酸値を下げる物とは?
尿酸値を下げる事が
できる冷蔵庫にある物とは、
実は、牛乳になります。
低脂肪の牛乳がよいらしく、
一日にコップ1杯の牛乳を飲み続けますと
痛風になる確率が43%も
下がった研究結果がありました。
しかも、お腹がゴロゴロしないタイプの
牛乳でもよいですし、
ヨーグルトでも効果はあります。
牛乳にはすごい力があると感じましたので、
理由を聞くと、牛乳にはカゼインと言われる
タンパク質の一種が含まれていて、
胃腸に入るとアラニンと
言われるアミノ酸に変わります。
このアラニンは、腎臓(じんぞう)で
尿酸の排せつをよくする効果があります。
ちなみに、豆乳にはカゼインが
含まれていませんので、
尿酸の排せつをよくする効果がありません。
先程の20代の男性も一日に
コップ1杯の牛乳を毎日飲んだ結果。
1週間で、尿酸値が6.6まで
下がっている結果が出ました。
そして、日ごろから尿酸値が
気になっている方が9人出てきて、
牛乳を飲んでから6時間後に
尿から出る尿酸の排せつ量を
調べましたところ、
平均で約37%も排せつ量が
増えた結果になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
高尿酸の状態が続きますと、
慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)や
心筋梗塞など、
他の病気を併発する恐れがありますので、
早い段階で尿酸値を
下げる必要があると言えます。
また、男性に多くみられる傾向にあり、
30代の方が多いと言われていますので、
採血などで自分の尿酸値を
知る事はとても大事と言えます。
水を多く飲む事によって、
脱水や尿路結石の予防に効果はありますが、
尿酸値が下がることはありませんので、
間違えないように注意してくださいね。
牛乳を毎日、コップに1杯飲むことで、
痛風の予防になるのですから、
尿酸値が気になる方や
すでに痛風になって困っている方でも
牛乳を飲む事で、
尿酸の排せつがよくなりますので、
ぜひ、試してみてください。
そして、肥満の方は
やせるように努力もしてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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