
冬に向かっていきますと、寒くなり中でも生死を分けるような病気で心筋梗塞(しんきんこうそく)があります。
心筋梗塞は、何度も聞いたことがあるあなたでも、原因などをご存知でしょうか。
また、発病してしまうと死んでしまう可能性が高い病気になりますので、対処方法を知っているだけでも、助かる命があります。
心筋梗塞の原因や予防と対処方法などを考えていきます。
冬に注意!心筋梗塞になる原因は?
心筋梗塞は、血管内の血液が高脂血症(こうしけっしょう)などで、
ドロドロになってきますと、血液がつまりやすくなります。
それに加えて血管が収縮するため、さらに血液が流れにくくなってしまい、
血液がつまる原因が起こります。
そうしますと、一気に危険リスクが高まってしまい、
心筋梗塞が起こりやすい状態になります。
血液の流れが悪くなりますと、心臓は活発に動いて
血液を送り出そうとするために、
大きな負担がかかってしまい血圧が上昇します。
さらに、ドロドロの血液が流れていくと、
血管が詰まってしまう可能性が高くなり、血液の流れが止まってから、
約40分後から心臓の筋肉が壊死(えし)しだします。
要は、体内の血液の流れが止まって、
心臓に血液が流れなくなりますと、心筋梗塞になります。
冬に注意!心筋梗塞の予防方法は?
特にこれからの寒い時期は、温かい場所から突然、寒い場所に移動するなど、
温度差が生じますと血管を収縮させ血圧が上昇しやすくなり、
心筋梗塞が発症しやすくなります。
ですから、自宅から外出する時は、コートはもちろん、帽子、マフラー、
手袋など防寒具を身につけ、できるだけ暖かくして
体の温度を下げないようにしてください。
また、冷たい空気を吸わないようにマスクをつけるのもよいです。
自宅で気をつける場所と言えば風呂場やトイレがあります。
お風呂に入る時は、脱衣所やお風呂場を温めるようにしましょう。
例えば電気ストーブや電気ヒーターなどを使って脱衣所を暖めておく。
お風呂場に暖房がある場合は、その機械を使って暖める。
暖房などがない場合には、ふたを開けたままお湯を溜めることで、
湯気が浴室内に広まり暖まります。
窓は、必ず閉めてくださいね。
トイレに窓があったりしますと余計に冷えます。
小さな電気ストーブを置くとトイレ内が暖まりますし、
電気ストーブは、電気代が少し高いので考えがちですが、
短時間で暖まるのが特徴なのでおすすめです。
一戸建てなどで廊下を歩いてトイレに行く場合は、廊下も寒いですので、
暖かいお部屋からトイレに行くときは、
何か1枚でも多く着て寒さ対策をしてください。
特に首と足を冷やさないことが大切です。
食事にも注意が必要です。
予防効果として注目される栄養素は、カルシウム、カリウム、
食物繊維、DHA、EPAなどを多く摂るとよいでしょう。
いずれも心筋梗塞の予防に役立つな栄養源になります。
カリウムを多く含む食品では、大豆、かつおぶし、生ハム、鶏のササミなど。
DHAとEPAを多く含む魚では、アジ、サバ、イワシ、サンマなど、
青魚やマグロ、サケなどにも多く含まれています。
週に3~4回程度は食べるように心がけて予防してくださいね。
冬に注意!心筋梗塞になった場合の対処方法は。
急性の心筋梗塞の場合には、突然、胸のあたりに我慢できないぐらいの
強い痛みに襲われ締め付けられたような感覚と圧迫感などが30分以上続き、
時には嘔吐(おうと)や冷や汗と呼吸困難になる可能性が高いです。
自宅にいて、家族に助けを呼ぶなどをして気が付けばいいのですが、
一人暮らしをしている方でしたら、助けを呼ぶことも難しいと思います。
万が一のために携帯電話や笛などを常に近くにあった方がよいでしょう。
年配の方で高血圧、肥満、糖尿病、喫煙、飲酒、高脂血症などをもって
おられる場合には特に注意をしてください。
家族の方が発病した時は、すぐに救急車を呼びましょう。
そして、救急車が着くまでに注意することは、
まず、落ち着いて病人をあおむけに寝かせて、
意識や呼吸または脈拍があるかどうかを調べてください。
脈拍は、手首の血管を確認して拍動(はくどう)があるか
どうかでわかります。
また、意識がはっきりしていなかったり、完全に意識をなくしたような時は、
心臓が止まっている可能性があります。
救急車が到着するまでに意識がない場合には、
すぐに心臓マッサージをしますと生存率も上がります。
救急車が到着したら、救急隊員に症状や状態などを
できるだけ詳しく言ってください。
ほとんどの救急車には、救急救命士の資格を持った
消防士が乗っていますので、救急車内でできる処置をしてもらえます。
救急車で病院に緊急搬送されますが、
家族の方も救急車に乗って病院へ行くのが理想です。
少し余談ですが、突然死(病気の発症後24時間以内に急死すること)の
約60%は心臓病が原因で中でも圧倒的に多いのが心筋梗塞です。
しかし、心筋梗塞を起こして心臓が止まってしまった時でも、
すぐに心臓マッサージをするなど適切な処置ができれば、
生存率が20%以上も上がると言われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
高齢者や何かの病気をもっている場合には、
特に注意をして欲しいのが心筋梗塞になります。
しかも、心筋梗塞は前触れもなく急に体に襲ってきますので、
防ぐのも難しいでしょうが、普段の生活でも予防をすることが
可能と思われます。
食生活や生活習慣を正しくするだけでも違ってきますので、
普段からの生活を見直してもよいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。