豚肉で各部位の特徴やカロリー。そして栄養と効果は?

昭和51年までは、スーパーや精肉店で販売されている豚肉について各部位の表示が定められていませんでした。

昭和52年に食肉小売品質基準が定められて、豚肉についても7つの部位を表示するように日本食肉格付協会の「豚部分肉取引規格」に定める名称を使用するようになりました。

ちなみに、こま切れや切り落とし、ひき肉については部位の表示義務はなくてよいとされています。

そこで、豚肉の各部位の特徴やカロリー、栄養素などをご紹介致します。

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豚肉で各部位の特徴は?


豚肉の「肩」の部位ですが、肩や腕の部分になります。

肩や腕の部分になり、運動などで筋肉を使う部分になりますので、脂肪分は少なめですが、肉質は少しかためで筋なども多いですし、肉のきめはやや粗いですが、うま味があります。

豚肉の「肩ロース」の部位ですが、首から肩の部分になります。

赤身の肉にあらい網状の脂肪が混ざっています。脂分はそれなりにあり、肉質は少しかためですので、調理するときはスジ切りをして使用します。また、肉のきめはやや粗いですが、ロースの部分よりも濃厚な味わいがあります。

豚肉の「ロース」の部位ですが、胸から腰にかけての背中側の部分になります。

脂分は、それなりにありますが、肉質がやわらかくて一番おいしいと言われている部分になります。肉のきめは細かくて、ヒレの部分と同じぐらいに高級な部分になり、脂身の部分においしさがあります。

豚肉の「ヒレ」の部位ですが、ロースの内側になる部分です。

豚肉の部位の中では、脂肪分が少ない部分になり、やわらかいです。標準的な豚1頭に対して約1キロしか取れないとても貴重な部位になり、肉のきめが細かくて、ふちにある脂身にうま味があります。

豚肉の「バラ」の部位ですが、胴の部分でお腹側になります。

赤身と脂身が三層になっていて、別名を三枚肉とも言われています。肉質は少しかためできめがあらくて、脂分が最も多い部分になりますがコクが深くて味わいがありますので、ベーコンとして販売されたり、骨付きになりますとスペアリブにもなります。

豚肉の「モモ」の部位ですが、ももの部分になります。

赤身が中心になり脂肪分が少なくて、肉質はやわらかくてきめが細かい部分です。風味も十分にありますので、豚肉のおいしさが味わえます。また、ボンレスハムなどでも使用されています。

豚肉の「外モモ」の部位ですが、モモの外側の部分になり、おしりに近い部分になります。

モモと同様に赤身が多くて、脂肪分が少ない部分になります。肉質は少しかためになりきめがあらくて、肉の色が少し濃いめの赤身の肉になります。味は、少したんぱくでどのような料理にも使用できます。

豚肉で各部位のカロリーは?


やはり豚肉となりますとカロリーが多いという印象が強いのではないでしょうか。それでは、100g当たりで各部位のカロリーを述べていきます。

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「肩」の部位は、約239キロカロリーになります。赤身部分のみですと約123キロカロリーになります。

「肩ロース」の部位は、約256キロカロリーになります。赤身部分のみですと約151キロカロリーになります。

「ロース」の部位は、約291キロカロリーになります。赤身部分のみですと約141キロカロリーになります。

「ヒレ」の部位は、約130キロカロリーになります。赤身部分のみですと約112キロカロリーになります。

「バラ」の部位は、約434キロカロリーになります。赤身と脂身が三層になっていますので、赤身部分だけのカロリーは不明です。

「モモ」の部位は、約225キロカロリーになります。赤身部分のみですと約143キロカロリーになります。

「外モモ」の部位は、約268キロカロリーになります。赤身部分のみですと約138キロカロリーになります。

脂身の部分を考えますと、バラ肉が一番カロリーが高くなります。しかし、赤身だけを考えますと、肩ロースやモモ、ロースも少しカロリーが高くなります。

豚肉の栄養と効果は?


豚肉は、他の肉類に比べますとビタミンB1が非常に多く含まれていて、1日に必要摂取量のビタミンB1を摂るには、豚肉を約100グラム食べるだけでよいとされています。

そして、豚肉に含まれているタンパク質は、吸収効果が高い良質のタンパク質になりますので、体に必要な栄養素になります。

また、脂肪についても取り除きがちですが、豚肉に含まれている脂肪は酸化しにくいので、体にはよいエネルギーとして少しは食べておいたほうがよいでしょう。

他にも、ビタミンB2や鉄、リン、カリウム、イオウなどもバランスよく含まれていますので、体によい効果が期待できます。

ビタミンB1は、体のエネルギー代謝がよくなり、筋肉や神経の疲れを取り除いたり精神を安定させる効果が期待できます。

また、豚肉に含まれているビタミンB1は、牛肉や鶏肉に比べますと約10倍も含まれていますので、豚肉を食べた方が疲労回復に役立ちます。

豚肉に含まれているタンパク質を構成しているもので必須アミノ酸があり、肝臓によい効果がありますので、アルコールを飲んだときなどには、代謝をよくしてくれる効果があります。

脂質についても、コレステロールになり食べないようにされているかたもおられるでしょうが、適度に脂質を摂らないと、免疫力の低下や老化の原因にもなります。

ですので、年齢を重ねていくほど、豚肉などの脂肪分を少しは食べたほうが病気になりにくいと言われています。

ちなみに、沖縄県では、豚肉の消費量が国内で一番多いとされていて、しかも、長寿者が多い県になっていますので、やはり、豚肉を食べることで健康によく、病気の予防に効果があると言えそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

カロリーが気になる豚肉ですが、食べる部位によってもカロリーを抑えることができますので、しっかりと食べて疲労の回復や免疫力を上げて健康で長生きをしたいものですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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